読売新聞 夕刊 Weekly 8月15日

「夏休み動物ふれあい教室」に参加し、聴診器で犬の心音を聞く男の子。
教室の人気は高く、40人の定員は
申し込み開始日の午前中でいっぱいに(川崎市動物愛護センターで)


捕獲、収容され、飼い主が現れるのをじっと待つ犬。
7日以内に引き取り手が現れない場合は殺処分となる
(千葉県内の収容施設で)


写真 右:「ペット里親探しの会」で猫を見つめる女の子。
さいたま市内のボランティアグループが毎週末、JR浦和駅前でペットの里親になってくれるよう呼びかけているが、住宅事情などもあり、なかなか見つからない。

写真 左:不妊手術を受ける猫。
毎年殺処分される猫27万匹のうち9割以上は子猫。
不妊・去勢をきちんとすればその数は大幅に減らせる。
(神奈川県大和市の山口獣医科病院で)
本文:
 「聞こえる聞こえるっ。ぼくよりちょっと速いかな」。
聴診器で犬の心音を聞いていた男の子が、うれしそうに声をあげた。
 川崎市動物愛護センターは毎年夏休みの時期、「動物ふれあい教室」を開いている。
実際に動物を抱いてその体温を感じ、「動物も自分も同じ命」ということを、
子供たちに知ってもらおうとする試みだ。
 環境省の調べでは、国内で年間、捕獲・殺処分される犬や猫は四十万匹を超える。
飼い主が飼育放棄してしまう結果だ。
シベリアンハスキーなど人気を集めた犬は、飽きて捨てられるケースも多い。
イグアナやカミツキガメなどの輸入動物が、
手に負えなくなって公園や池に遺棄される”事件”も後を絶たない。
 二〇〇〇年十二月には動物の遺棄・虐待への罰則を強化した「動物愛護法」が施行された。
しかし、実際の現場を見つけることは難しく、不幸な動物を減らす歯止めにはなっていない。
 犬や猫の不妊・去勢手術に力を入れている
神奈川県大和市内の山口獣医科病院・山口武雄院長(54)は、「ペットを捨てるのも虐待の一つ。
捨てられたり、殺されるために生まれて来る命なんてどこにもないのです。」と言う。


協力Byこげんたスタッフふぅ