11/26(火) 【川崎市職員猫虐待死事件】の傍聴記録
傍聴希望者26人 抽選により22人決定 3人特別傍聴者として入る(川崎市の職員?)
3人マスコミ関係者(Mさん情報)

【注1】 被告人、証人(父親)とも、語尾がハッキリせず言葉の終わりが曖昧になってます。
なるべく、傍聴したままを報告しますので文章にならない部分もあります。
あまりにも分かりづらい部分は多少補足してあります。
【注2】本人の名前を出していいのか分からなかったので、念のためふせてあります。(皆さん知ってるでしょうが)

※10:00少し過ぎ開廷
(被)被告人本人  (父)被告人の父親  (弁)弁護士  (検)検察官  (裁)裁判官

  
  
  ●人定質問
  名前:******
  生年月日:昭和39年4月23日
  職業:(聞こえず)
  本籍:(聞こえず)
  住所:東京都大田区・・・(その後聞こえず)

  ●起訴状朗読
  ※検察官が早口の為、ほとんど聞き取れませんでした。
  私が分かった範囲だけ箇条書きにします。(まだまだたくさんのことを言ってました)

  ・23匹の猫を虐待、衰弱死させた。(分かっているだけで)
  ・その内の黒猫は、獣医によって解剖された。(写真が証拠品としてある)
  ・獣医によると、ほぼ即死状態ということだった。
  ・袋に入れ頭だけ出し、ガムテープでぐるぐる巻きにした猫に「国民のアイドルタマちゃん」と書き、
   小学校の校庭に放棄した。
  ・それにより、学校側は小学校の親御さんに3回ほど通知文を渡した。
  ・連れてきた野良猫に、水や餌を与えない・ストレスをかける・車の中にいれ暑さにより衰弱死させた。
  ・平成14年9月下旬、被告人らしき人物が猫の死体を投棄した。
  ・近所の主婦に被告人の写真を見せたところ、「間違いない」と言う。

  ●黙秘権告知
  裁判官による告知

  ●罪状認否
  (裁) 「今、検察官が朗読した公訴事実の中で間違っている事はありますか?」
  (被)「はい、間違いありません」

  ●証拠調べ or 冒頭陳述
  (検) ―裁判官に対して―
  「この件について投書(嘆願書と思われる)がこんなに届いてます」(高さ20〜30cmくらいあった)
  (裁)「投書ですか?投書ですね。すると、1通1通読まなければ内容が分かりませんので証拠品にはなりません」
  (検)「撤回します」(即答でした)
  (検)「では、証人尋問を・・・」

  ―ここで、被告人の父親登場(10:30)―宣誓書朗読

  (裁)「今の宣誓の意味は分かりますか?」
  (父)「はい?」
  (裁)「ウソは言わないという事ですよ」
  (父)「はい、分かりました」

  ―弁護側質問―

  (弁)「お名前は?」
  (父)「******」
  (弁)「生年月日は?」
  (父)「昭和7年1月2日」
  (弁)「職業は?」
  (父)「なしです」
  (弁)「あなたは、靴屋さんで番頭さんをずっとして働いていましたね?」
  (父)「はい」
  (弁)「今は年金生活ですね?」
  (父)「はい」
  (弁)「たまにアルバイトをしてますね?」
  (父)「はい、警備をしています。当直で。4:00〜9:00の週2・3回、小学校の職員が帰ったあとです」
  (弁)「あなたの家庭は3人ですね?」
  (父)「はい」
  (弁)「今住んでいる所は持ち家ですか?」
  (父)「はい」
  (弁)「長男がいるけど、既に所帯を持っていますね?」
  (父)「はい」
  (弁)「今現在は3人で?」
  (父)「はい」
  (弁)「お父さんから見て被告人の性格はどうですか?」
  (父)「非常におとなしくて・・・(聞こえず)」
  (弁)「親に反抗したり、親を困らせたりした事は?」
  (父)「全くありません」
  (弁)「一流私立大学を出て川崎市役所に勤めましたね?」
  (父)「はい」
  (弁)「市役所で問題はありましたか?」
  (父)「ありません」
  (弁)「親子の間での問題点はありませんか?」
  (父)「ありません」
  (弁)「親子の間で会話はありますか?」
  (父)「男同士なのであまり・・・」
  (弁)「普通の人と変わったところはありませんか?」
  (父)「ありません」
  (弁)「おかしいことをしてると感じた事はありますか?」
  (父)「ありません」
  (弁)「捕まってから初めて事件の事を知りましたか?」
  (父)「はい、全く知りませんでした」
  (弁)「どういうふうにこの事件のことを知りましたか?」
  (父)「深く考えた事がない。本当にお騒がせして申し訳ない」
  (弁)「これから先、被告人と家族3人で普通に暮らしていくつもりですか?」
  (父)「はい」
  (弁)「支障はありませんか?」
  (父)「特別ありません」
  (弁)「奥さんはどうしてますか?」
  (父)「心配しています」
  (弁)「被告人に対して何故こんなことをしたのか質問した事がありますか?」
  (父)「やってからしました。世間を騒がせることをしたらいけない、迷惑をかけたらいけないと言いました」
  (弁)「注意や監視をこれから出来ますか?」
  (父)「出来ます」
  (弁)「被告人は父母に対してどういう説明をしましたか?」
  (父)「ごめんなさい。申し訳なかった。と」
  (弁)「内向的、口をきかない、職場での孤立、鬱状態だったということですが、現在は?」
  (父)「大丈夫です」
  (弁)「何故そう思いますか?」
  (父)「変わりないと思います」
  (弁)「部屋に引きこもりっぱなしということはありますか?」
  (父)「ありません」
  (弁)「現在と昔の精神状態は変わったと思いますか?」
  (父)「変わったと思う」
  (弁)「前の精神状態は改善されてると?」
  (父)「はい」
  (弁)「十分監督できますか?」
  (父)「はい」

  ―検察側質問―

  (検)「お父さんから見て被告人のしたことをどう思いますか?」
  (父)「考えられません。分からない」
  (検)「話し合いはしましたか?」
  (父)「具体的なことはまだ・・・」
  (検)「全然話し合ってないということですね!フ〜ン!終ります!」(かなり強い口調でした)

  ―父退席―

  ●被告人質問(10:40)
  
  ―弁護側質問―

  (弁)「猫は可愛い?」
  (被)「はい。最初は7月の末に始めて・・・(その後聞こえず)。餌をあげて側によってくるのを見てました。」
  (弁)「その餌は今回押収されたものですか?」
  (被)「はい」
  (弁)「始めは餌をあげていて可愛がっていたんでしょ?」
  (被)「はい、2〜3ヶ月ぐらいは・・・」
  (弁)「公園のベンチで餌をあげ、可愛がった?」
  (被)「はい」
  (弁)「自暴自棄、職場での孤立、鬱状態、これが動機と言ってるが検察側の調書に加えるものがありますか?」
  (被)「(職場での)移動させられた場所に行って、自分の想像してた部署とは違った。
     『あんたの顔を見てるとこっちが暗くなる』と言われた。自分の中では落ち込んだが、表には出せなかった。」
  (弁)「おとなしい性格だから深みにハマったのでは?」
  (被)「はい」
  (弁)「しかし、そうとは言え、猫をいじめたり殺したりするのには結びつかないがどう考えますか?」
  (被)「自暴自棄になってた部分もある。それでも理由がどうであれ、こういうことはしてはいけないと今回拘置されてる
     中でかなり反省しましたので後は休職期間中のボランティアでこちらが何かすると笑顔が返ってくる。
     喜怒哀楽が今までの生活の中で欠けていた」
  (弁)「孤立感を味わった?」
  (被)「はい」
  (弁)「だからって猫を殺すのは考えられない」
  (被)「はい」
  (弁)「周りがその場にいても仕事している中で常に真っ白、真っ暗状態だった?」
  (被)「孤立した存在のようで・・・1回殺してスカッとはしなかった。自分の孤立感は癒せない。
     公園での野良猫は自分がいるけど自分には優しく声をかけてくれる人がいないと思い、カッとなった」
  (弁)「犯罪を犯した当時の孤立感や猫を殺す心境は今はある?」
  (被)「今はボランティアをしているが、受け入れ先としてはボランティアとしてだが、自分は周りの人にかえって
     自分のほうが癒されている。生きている実感をもらっている」
  (弁)「これからは自信ある?」
  (被)「はい。いろいろ弱者に対するいたわりを身を持って経験しているので大丈夫です」
  (弁)「現在、職場復帰を希望してますね?」
  (被)「出来れば、残してきた案件などがあるので、それを与えてくれたら・・・」
  (弁)「係長試験に合格しているが、この事件でハンディになるのでは?」
  (被)「それについては、十字架を背負ってこれからいくつもりです」
  (弁)「”猫助け”という団体に食材の寄付金をしましたね?」
  (被)「はい」
  (弁)「大田区のボランティアには何回行きましたか?」
  (被)「ボランティアカードを出し、紹介を受け、在宅サービス(老人介護)をしました。車イスなど・・・」
  (弁)「現在の心境は?」
  (被)「今回、日常の中で経験した事は自分が今までの経験の中で1番辛かった。これからいろいろあるが、
     これで身を持って経験したのでこれを思い出しながらやり直したい」

  ―検察側質問―

  (検)「やり残した案件とは何ですか?」
  (被)「これまでいろいろ行政執行があり・・・(聞こえず)」
  (検)「休職中の間、誰かがしてるんじゃないの?」
  (被)「・・・・・」(無言)
  (検)「投書がたくさん来てるんだけど?」
  (被)「自分の考えが甘かった。反省の気持ちです」
  (検)「公務員に対しての不信感が出てきたと書いてあります。厳しい事を言わせて頂くと迷惑です!
     私も!公務員ですから!」(実際厳しく言ってました)
  (被)「自分の甘さについて反省するしか・・・」
  (検)「自分の行きたい部署ではなかったと?」
  (被)「だまされて移動させられたと思った」
  (検)「そんなことよくあることでしょ!子供じゃないんだから」
  (被)「はい」
  (検)「いろいろ言われて、他に解消法はなかった?」
  (被)「上司とうまくいかなかった」
  (検)「よくあることでしょ!」
  (被)「はい。相談できる人がいませんでした」
  (検)「猫を殺すとき可哀相じゃなかった?」
  (被)「可哀相でした」
  (検)「だったら何故?」
  (被)「・・・・・」(無言)
  (検)「答えてください!」
  (被)「自分のイライラする気持ちのほうが強かった」
  (検)「他には何かなかったの?みんな犯罪を犯してないでしょ!」
  (被)「・・・・・」(無言)
  (検)「23匹ですよ!厳しい事言わせてもらうと、人間の心を持ってるとは思えないけどね!殺し方も残虐でしょ!」
  (被)「楽しんでる気持ちはなかった」
  (検)「小学校に死体を投げ入れるなんてどういうつもりなの?」
  (被)「ひどいことをしました」
  (検)「悪影響を与えると考えなかった?」
  (被)「申し訳ありません」
  (検)「世間が『タマちゃんや〜!』って騒いでいる時に「タマちゃん」って書いてどういうつもり?
     今後公務員としてやっていけると思ってるの?」
  (被)「・・・・・」(無言)
  (検)「終ります」

  ―裁判官質問(11:05)―

  (裁)「こういうことしてマズイと思わなかった?」
  (被)「思いました」
  (裁)「何故やめられなかった?」
  (被)「職場内で相談に行ってまたいろいろ言われたくなかった」
  (裁)「そうじゃなくて、動物を虐待して悪い事してると分かっているのに何故やめられなかったか?感覚が麻痺してた?」
  (被)「・・・・・」(1分ほど沈黙)
  (裁)「近所で騒いでいるのは分からなかった?」
  (被)「分からなかった」
  (裁)「人の反応を知りたいと思ったから投棄したんでは?無関心だった?」
  (被)「・・・・・」

  ―弁護士から―

  (弁)「説明が上手くいきませんが、何が何だか分からなくなってしまっていたのでは?」
  (被)「はい」
  (弁)「それは精神的な問題ですか?」
  (被)「はい」

  ●論告・求刑
  ※これもまた、検察官が早口の為聞き取れませんでした。
  (検)「懲役6ヶ月を求刑します」

  ●弁護人の弁論
  (弁)「猫を殺す弁明は出来ないが、是非の判別が出来ない状態、心神耗弱に近い病的状態だった。
     精神状態は今と昔の状態とは違い、今は開放されたような気がします。再犯の可能性はなくなったと思う。
     反省の上にたって職場復帰を望んでいる。罰金刑ですませたい」

  ●被告人の最終陳述
  (裁)「以上で終りますが、何か言いたい事はありますか?」
  (被)「このようなことをしてお騒がせしたことは申し訳なく思ってます。後は判決に従います。」

   以上です